楽天市場の店舗運用において、「アクセス人数」は売上に直結する重要な要素です。
アクセス人数・売上を最大化するためには、楽天市場が提供する広告・プロモーションの利用が欠かせません。

楽天市場の基本的な広告メニューといえば「RPP」や「クーポンアドバンス」ですが、これらの他にイベントに連動した「楽天市場広告」を始めたいという店舗も多いかと思います。

今回は楽天市場広告の簡単な概要、そして特に重要となる“イベント連動”の広告枠についてわかりやすく解説していきます。

イベント連動の楽天市場広告

そもそも楽天市場広告とは、PC/スマホ向けの楽天市場Webページや楽天市場アプリなど、掲載場所や掲載期間が決まっている「期間保証型」の広告を指します。

掲載日(5と0のつく日)や掲載場所(上部か下部か)など様々な条件によって価格が定められており、数万円とリーズナブルな枠から100万円を超えるような高価な枠もあります。
高ければ良いという訳ではなく、店舗・商材に適した予算、掲載日時、掲載場所をうまく組み合わせることで、訴求力を高めることができます。

そんな楽天市場広告の中でも、特に「楽天スーパーSALE」や「お買い物マラソン」などのイベントと連動した広告枠は押さえておきたいところです。

イベントに連動した広告を使うメリット

楽天市場のイベントと連動して広告を出稿するメリットはいくつかあります。

まずイベント時は自然と人が集まりやすく、広告との相乗効果によりアクセス人数アップを期待できるという点です。
特に売上を伸ばしやすい5と0のつく日に出稿することで、通常日と比較して大幅なアクセス人数アップを狙えます。

また楽天市場広告では、店舗がオリジナルで作成した画像やバナーを掲載することができます。
中には画像内にテキストを挿入できる枠もあり、自由度の高いクリエイティブにより商品を訴求することが可能です。

楽天市場広告の購入~入稿まで

楽天市場広告のエントリーから入稿までの流れは以下の通りです。

広告枠の購入

楽天市場のイベントに連動した広告枠を購入するには、担当の楽天ECコンサルタント(ECC)とコンタクトを取り、「チョイス君」と呼ばれる広告のメニュー表をもらう必要があります。

出稿したいメニューが決まったら、広告枠や希望枠数を記入して、期日までにECCに提出すれば申請完了です。
ただ、希望した枠が必ずとれるわけではないので注意してください。

広告枠には予算に応じて申請できる「優先販売」と「一般販売」があります。
また「一般販売」でも申請順に枠が押さえられるため、申請が遅れてしまうと“希望枠が埋まっていた”ということもよくあります。

楽天市場のイベント時には申し込みが集中するため、ECCと密に情報共有しておくこと、事前に狙い目の広告枠を決めておくことをおすすめします。

広告同意

希望枠の申請が通ったら、次に「広告の同意」が必要になります。
せっかく申請が通っても、同意の手続きをしなければ出稿することができません。
希望した枠と相違がないかを確認し、問題なければ早めに同意を行いましょう。

入稿

楽天市場広告の入稿には期日があります。
仮に入稿期日を過ぎてしまった場合は出稿できないため、余裕をもって入稿作業を行うようにしてください。

メニューによっては、ポイント変倍や販売期間の設定なども必要になります。
各広告枠のメディアガイドを良く読んでから入稿作業に入ると、出戻りがなくスムーズです。

ROASを高める広告枠の選び方と対策

「楽天市場のイベント連動だからどの広告でも効果があるはず!」と闇雲に選ぶのは危険です。
誤った選択をするとROAS(広告の費用対効果)が100%を切ることもあります。

ROASを高める楽天市場広告枠の選び方と対策について解説します。

商材とマッチした広告枠を選択する

毎回同じ枠があるとは限りませんが、広告の中には「グルメ枠」や「ファッション枠」などジャンル限定のものがあります。
また「1,000円ポッキリ枠」などの低価格商材や買い周り向けのメニューなどもあります。

自社の商品とマッチしたものを選択することで、より楽天市場広告の効果を高めることができます。

掲載日、掲載場所から選択する

楽天市場のイベント期間において、特に人が集まりやすい日が「5と0のつく日」です。

楽天市場では「5と0のつく日は楽天カード利用でポイント5倍」というキャンペーンを行っており、アクセス人数アップを見込めます。
楽天市場広告を出稿する際は、掲載期間に5と0のつく日が含まれる枠を選択することで、必然的にリーチ数を獲得することができます。

また、掲載場所はページの上部や目立った場所であればあるほど、ユーザーの目に留まりやすくなります。

ただし、イベント期間中は広告枠を購入する段階から競合も多く、どの店舗も画像やバナーなどのデザインに力を入れてきます。
他店舗と差別化する魅力的なクリエイティブを用意するなど、しっかり事前準備を行うことが重要です。

運用店舗側でオファー強化などの対策を行う

広告経由で流入したユーザーの転換率を高めるために、運用店舗側でもポイントアップやクーポン配布などの対策を行うことをおすすめします。
たとえ掲載期間が短い場合でも、瞬間的な起爆剤となってくれます。

まとめ

楽天市場のイベントに合わせて広告を出稿することで、大幅なアクセス人数アップを期待できます。

ただその反面、申請~入稿までの作業や運用店舗側での対策が必要であるなど、手間がかかるのも事実です。
初めて出稿する店舗運用担当者にとっては、ややハードルが高いかもしれません。
もし不安な点があれば、知見のあるECCや運用代行会社に相談するのもいいでしょう。

楽天市場広告を上手に活用しながら、アクセス人数アップを目指しましょう。

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