楽天市場には多種多様なイベントがあり、それぞれのイベントに合った施策を講じることで、売上アップにつながります。
今回は楽天市場の主要イベントを紹介するとともに、各イベントごとにどういった対応を行う必要があるのかを簡単に解説します。
特に楽天市場に出店したばかりの店舗や、これから出店を予定しているという店舗運用担当者の方は、「どのようなイベントがあるのか」「どのような対策をとれば良いのか」をしっかり押さえておいてください。
楽天市場のイベント内容
楽天市場では、「楽天お買い物マラソン」や「楽天スーパーSALE」、「ワンダフルデー」など、毎月必ず何かしらのイベントが開催されています。
多いときでは、月の半分近くをイベント期間が占めるというような状況です。
楽天市場を利用するユーザーの多くは「イベント・セール情報」を知ったうえで訪問してきます。
イベントが開催されていない期間は買い控えも起きているのが現状です。
楽天市場のイベントといえば「値下げ」を思い浮かべる店舗運用担当者も多いと思いますが、月の半分近く値下げをしていては、利益の確保が難しくなります。
大切なことは、それぞれのイベントに全力対応するのではなく「力を入れるイベント・そうではないイベント」を見極めて対策していくことです。
まず、楽天市場で開催される主要イベントを紹介します。
0・5のつく日は楽天カードの支払いでポイント5倍
楽天市場では、毎月「0・5のつく日は楽天カードの支払いでポイント5倍」というキャンペーンを行っています。
そのため、5日・10日・15日・20日・25日・30日には売上が集中しやすい傾向にあります。
楽天お買い物マラソン
楽天お買い物マラソンは、毎月1回以上必ず行われる定番イベントです。
月の前半に1回・後半に1回と、同月内に2回行われることも少なくありません。
開催期間は毎回異なり、月前半の楽天お買い物マラソンは開催期間が約7日間・月後半は約4日間などと、後半が少し短めとなるケースが多いようです。
楽天お買い物マラソンの開催期間中にも「0・5」のつく日が必ず含まれています。
「0・5」のつく日は楽天市場全体のアクセス人数が増えるため、「0・5」のつく日に注力して目玉企画を開催することも効果的です。
楽天スーパーSALE
楽天スーパーSALEは、楽天市場で最も盛り上がるイベントです。
テレビCMや電車内での広告など、あらゆる媒体で宣伝されるイベントなので、楽天市場側での力の入れ具合も伝わってきます。
目安の開催頻度は【3ヶ月に1回】で、3月・6月・9月・12月の年4回のパターンが基本です。
楽天スーパーSALEのイベント期間は、約1週間となります。
楽天お買い物マラソンとの大きな違いは「スーパーSALEサーチ」という検索機能が、SALE期間限定で表示されるという点です。
スーパーSALEサーチは、楽天スーパーSALE期間中に、通常販売価格から10%以上値引のある商品のみを検索できる機能です。
さらに、50%以上の値引商品もフィルタリングして検索することが可能です。
楽天スーパーSALEと楽天お買い物マラソンの共通点
楽天スーパーSALEと楽天お買い物マラソンの共通する特徴は「買い回り」という仕組みです。
1,000円以上の商品を別々の店舗で購入すると、その購入した店舗数に応じて還元されるポイント率が最大10倍までアップするというものです。
楽天市場のイベント期間中に値引販売を行う場合は、商品価格が1,000円未満にならないよう設定することが大切です。
超ポイントバック祭
超ポイントバック祭は楽天市場で年に2~4回行われる不定期のイベントで、1週間程度にわたって開催されます。
超ポイントバック祭でも買い回りキャンペーンが行われますが、楽天お買い物マラソンや楽天スーパーSALEの買い回りのルールとは異なる点があります。
楽天お買い物マラソンや楽天スーパーSALEの買い回りは「購入した店舗数」に応じて、ポイント倍率が最大+9倍になるというルールです。
それに対して超ポイントバック祭は、店舗数は関係なく「購入金額の合計に応じて」ポイント倍率がアップしていくというルールとなっています。
ポイントバックが注目されるイベントなので、値引き販売を行うよりも、店舗独自でポイント付与率をアップさせるという対応が効果的です。
楽天イーグルス感謝祭
楽天イーグルス感謝祭は、楽天市場で10~11月頃に行われるイベントです。
毎年、プロ野球のリーグ戦終了に合わせた日程で開催されています。
キャンペーンの内容は楽天お買い物マラソンと同じで、購入した店舗数に応じてポイント倍率が上がります。
楽天イーグルスのファンが盛り上がるイベントですので、野球に関連した商材があると注目度が高まるかもしれません。
楽天ブラックフライデー
楽天ブラックフライデーは、2017年から始まった比較的新しいイベントです。
開催時期は11月下旬の4日間程度で、買い回りキャンペーンが開催されます。
(ただし、「店舗数による買い回り」か「購入金額による買い回り」かは確定していません。)
「黒字」を連想させるイベントなので「黒色の商品」があれば、特集ページを組んだり、特別オファーをつけることで注目度が高まります。
楽天大感謝祭
楽天大感謝祭は、1年を締めくくる楽天市場にとって最大級のイベントです。
開催期間は12月中旬~下旬の1週間程度となっています。
12月には楽天スーパーSALEも開催されるため、12月は月のほとんどがイベント期間という状態になります。
アクセス人数も増加する月になりますので、売上アップにつなげられるよう早めに準備しておくと良いでしょう。
特集ページを用意して目玉商品や特別セットなどを紹介することで、転換率アップや客単価アップも狙うことができます。
財布のひもが緩くなる時期ですので、気合を入れたイベント対応を行いましょう。
まとめ
今回は楽天市場の主要イベントを紹介しました。
楽天市場のイベントは、種類が多くセール期間が長いことが特徴的です。
毎回値引をするのではなく、月によって緩急をつけて対応していくようにしましょう。
また、運用している店舗に楽天イーグルス感謝祭や楽天ブラックフライデーのようなイベントにマッチした商品がある場合、早めに施策を検討しておくことも大切です。
楽天市場のイベントとあわせて、シーズンイベントに合わせた訴求ができているのかも確認しておきましょう。
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