楽天市場では年に4回スーパーSALEという大きなセールイベントが開催されています。このセールの際には、イベントの特設ページができるほか、楽天市場での検索機能のサーチ窓の箇所にテコ入れがされます。これは、スーパーSALE参加の値下げ商品にセグメントが効いた検索になるため、顧客は意図しなくとも安い商品から商品を探せるというメリットがあります。逆に言うと、楽天スーパーSALEに参加していない店舗は、セールイベント期間に自店舗商品を探していただくのが、かなり難しくなるということになります。このサーチに参加するためには事前の審査が必要になります。1商品からでもサーチに参加できるので、10%以上値下げできる商品があれば、参加したほうが良いでしょう。
スーパーSALEサーチ申請
申請は、スーパーSALEの始まる約3週間前から約1週間前の期間で行われます。上限があるため、申請期間であっても早期に受付が終了する場合もあります。
申請をすれば商品がサーチに登録されるわけではありません。申請のあと2回にわけて審査が行われます。この審査に通過した商品のみが、イベント期間にサーチ結果に掲載可能となります。
専用のサーチへの参加だけでなく、検索結果にもスーパーSALE参加商品であるアイコンが付与されます。
申請商品は、かならず安くなっている商品だけが通過できるようにっています。その価格が店舗価格の場合は、スーパーSALEの開始時からさかのぼって8週間のうち、合計で4週間以上その価格で売っていた実績があるものを、元値としてつけることができます。
また、そもそも販売期間が8週間より短い場合は、販売合計期間の半分以上で2週間以上その価格で販売していた実績があれば、元値として値付けをすることが可能です。
このように、どの価格から値引きされているのかをしっかり審査されます。値引きの根拠がしっかりしていないものは、安くなっていると判断されず、審査には通りません。そのほか、メーカー希望赤くや参考小売価格との比較もできますが、必ず補足情報などのエビデンス確認が行われます。
審査中に入る販売停止期間
値下げの根拠や値下げについて、厳しい審査が入るとお伝えしましたが、イベント期間だけ安くしています。と設定することで審査がされます。つまり、販売期間をイベント期間内に設定する必要があります。つまり、その期間まで商品の発売ができなくなります。
もし全商品楽天スーパーSALEに申請しようと思ったら、全商品が販売できない期間があるとしたら、それはとても大きな機会損失となります。楽天市場運用をしている方は、楽天の店舗運営Naviの方で、コピーページについて説明されているのを見たことがあるかと思います。
そちらでは、コピーページでの申請のメリットとデメリットが載っています。それでも、店舗運営しているなかで、どちらが自店舗にとって良いのか迷われる店長さんもいるのではないでしょうか?
おすすめ本商品申請
楽天店舗を運用中の店長様に、ぜひおすすめなのが本商品申請です。なぜコピーページを使わないのか?それは、販売実績がつくからです。楽天市場の定時する「メリット・デメリット」ではレビューの引き継ぎとなっていますが、それはつまり売上の実績になります。
楽天市場の検索結果について(2022年1月現在)ですが、検索結果の表示順は売上実績順といえます。もちろんRPPは除く自然検索のことです。楽天市場としてもお客様が検索して、ほしい商品が見つかりやすい方が楽天市場としての信頼度が高まります。つまりキーワードに対して、購入されたことが多いもの。お客様が探されているものを優先的に検索結果に表示されます。
コピーページということは、実績がありません。つまりお客様が何かしらのセグメントをかけていない場合は、検索結果に表示されにくくなります。イベント期間中に売上を作るためにも、少しでも実績があるページでイベントに挑んだ方がお客様に商品を見つけてもらいやすくなります。
また、イベント後についても同様です。スーパーSALE期間中にたくさん売った実績をつくっても、それがコピーページであれば、その実績をイベント後に活かすことができません。せっかくならばイベント期間の実績を活かすために、本商品で申請しましょう。
<POINT>
RPPについてここで1つご紹介します。RPPの機能では、検索キーワードにおいてCPCを設定、商品表示を強めることが可能です。但し、CPCを高く設定したからといって、必ずしもRPPが表示されるわけではありません。競合店舗と同額のCPCを設定していた場合、どちらの店舗の商品が表示されるのか?考えたことはありますか?
実はこのRPPの表示結果においても、日々の実績が影響してきます。特定キーワードを入力したお客様が、表示された商品の中でどの商品をクリックしているのか?をRPPのシステムでも見ています。これはRPP外の自然検索の結果も同様に参考にされています。キーワードに対して、購入された実績の他、クリック(ページを見に行っている実績)も見ています。つまり、RPPでの表示は売上の実績や自然検索での実績もかかわっているのです。スーパーSALEなどの大型イベントの際は特に多くのお客様が楽天市場を訪れています。この時、できるだけ自然検索で上位にいる方が「商品をみつけやすい」です。この時のじっせきが、イベント後のRPPにおいてCPC単価を安くできる要因の1つにもつながるため、ぜひ本商品(実績)を蓄えることをお勧めします。
イベント期間までの間にできること
イベント期間が始まるまで、コピーページで販売することになります。楽天市場ではスーパーSALEの予告が始まるため、顧客の買い控えが始まります。表示してても、売上が下がってしまう期間となります。その中でも、できるだけコピーページを見てもらいやすくするために、コピーページへの導線を強化します。
コピーページでは売上実績がすくないため、検索結果で表示がされにくくなっています。そのため、本商品にコピーページの誘導リンクを貼って店舗内回遊をさせます。本商品の方に迷い込んだお客様がいたら、「購入できない期間だ」とあきらめて離脱させてしまうのも、とてももったいないです。高くても今すぐほしいという需要にこたえられるように、今購入できるページへ案内を出します。
こうすることで、機会損失を極力減らすことができます。
まとめ
楽天市場運用の際に、スーパーSALEへのイベント参加は売上づくりに必須と言えます。ただ、スーパーSALEサーチの申請で、本商品とコピー商品での運用に迷われたら、ぜひ本商品での運用をおすすめします。イベント期間での実績を、イベント後も活かす方がスーパーSALEの恩恵を長く利用することができるからです。売上づくりで大切なのは、アクセスづくり。楽天の自然検索の結果にも影響がでるので、迷った際は本商品申請をしましょう。そでは、RPPでの表示結果にも影響します。
楽天市場では、コピーページを作成することで、機会損失をなくせますという説明をしてくれるものの、どちらが良いかまでは判断してくれませんし、コンサルさんも断言をしてくれる人は少ないことでしょう。楽天運用のノウハウは店舗によって違い、商材によっても変わるかと思いますが、現在の楽天検索結果のロジック(公表はされていない)を考えると、売上の実績が検索結果に影響していることは少なからず言えるため、できるだけ実績を活かせる運用をした方がアクセスが取りやすくなります。
レビューを活かせるだけでなく、長く売上を作っていくことを考えた際に本商品の方がメリットが多いといえます。
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