楽天市場で買い物をしている際、「あなたにおすすめのクーポン」という欄が表示されることはありませんか?そこには過去に閲覧していた商品や検索していたカテゴリーに関連する商品など、関心のあった商品のクーポンが発行されていたはずです。

このクーポンこそ、今回解説するクーポンアドバンス広告(運用型クーポン広告)になります。何のための広告なのか、具体的にどう運用するべきなのか。基本的な運用方法をわかりやすく紹介していきます。

楽天市場のクーポンアドバンス広告とは

「クーポンアドバンス広告」は冒頭で紹介した通り、購入意思が高いユーザーへ商品や割引額が自動的に設定され、クーポンとして配信される広告となっています。楽天が保有するビックデータに基づいてユーザーがセグメントされ、割引率や掲載頻度が自動最適化されています。クリック毎に課金が発生される成果報酬型のため、無駄撃ちが少なくなるのがこの広告の魅力でもあります。

自動配信で手間いらず

「クーポンアドバンス広告」のキャンペーン登録自体は非常に簡単です。
まずは管理しやすい「キャンペーン名」や一ヶ月間のトータル予算である「継続月予算」、キャンペーン自体の「CPC(1クリックあたりの入札単価)」などの必須項目を設定しましょう。1クーポンあたりの入札単価は最低40円~となっています。

運用未経験の場合「値引率と配信商品設定」は自動設定にチェックしておきましょう。配信商品が自動で選定され、各ユーザーに最適な値引率を適用してくれるため運用の手間がかかりません。なお配信対象商品は毎週月曜の15:00に最新のトレンドに沿って更新される仕様となっております。一方、手動で行う場合は値引率を自分で設定する必要があり、細かなメンテナンス作業が生まれます。精度を高めるために利用することもありますが、まずは自動で運用を試してみることをおすすめします。

除外商品を登録する

さらに広告の効果を促進させるため、クーポンを適用させない商品(除外商品)の登録を行うことをおすすめします。

商品単価が低い、通常時の売れ行きが悪い、ページコンテンツが乏しいなど、クーポンを獲得されても購入に至らない可能性がある商品は除外商品に指定しましょう。
これらの商品を除外することで、無駄な露出が少なくなり、ROASを高めることに期待できます。
一方自店舗の売れ筋商品や主力商品などは、個別でCPCの調整を行うことで他商品よりも積極的に露出することが可能です。その場合は、「商品入札一括アップロード」から登録を行いましょう。

パフォーマンスレポートの確認を行なう

広告が回り、一定期間が経過したら広告効果の振り返りを行うことが大切です。RPP広告ほどメンテナンスを行なう必要はありませんが、どの商品のROASが高く、どの商品が無駄に消費しているのかを把握しておくことで、広告の精度を上げていきます。自動配信だからといってAIに任せすぎるのもよくありません。

振り返りにはパフォーマンスレポートを用いります。
確認するときの集計単位は「商品別」で行いましょう。
レポートには様々な項目がありますが、まず見るべきは「実績額」、「ROAS」、「売上件数」の3点です。実績額とは、キャンペーン予算の内どれぐらいその商品を広告費用として消化したかを表します。そのため実績額に対して売上件数が立っていなかったり、ROASが100%を切っているようなら、その商品はメンテナンスする必要があります。
売上に貢献していない商品は除外商品にいれたり、CPCを下げたり露出を調整していきましょう。やがてキャンペーン全体のROASが高まっていけば、うまく広告が回っていると言えます。

まとめ

今回は「クーポンアドバンス広告」の基本的な運用方法について解説しました。
パフォーマンスレポートからメンテナンスを行うことも重要ですが、RPP広告ほど細かい設定ができるわけではないので、実績額やROASなど一部分を参考にCPCの調整を行っていけば問題ありません。
「クーポンアドバンス広告」はユーザーニーズに沿った商品を自動で選定してくれるため運用の手間もそれほどかかりませんので、ぜひ少額からでも取り組んでみてください。

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