楽天市場で売上を上げたい場合、商品の露出を増やしてアクセスを集める必要があります。
楽天市場内の数多くの店舗、商品の中から自店舗、販売商品を見つけてもらうのはとても大変です。

そこで、楽天内の広告を活用する方も多いはずです。
しかし、店舗を運用するスタッフにとっては、広告の種類も多く、広告の運用方法も複雑で分かりにくいのではないでしょうか?

今回は、楽天市場内広告の種類と広告運用のポイントについてご紹介します。
広告の目的と予算を考慮し、商品に合った広告を活用して売上アップを目指しましょう。

楽天市場の広告の種類について

楽天市場内の広告は全部で7つあり、大きく3種類に分類することができます。
それぞれ広告ごとに、クリック課金タイプや、売上課金タイプ、キャンペーン期間無料掲載タイプなど、掲載方法や運用方法が異なります。楽天市場の広告について、ご紹介します。

楽天市場の3つの広告

楽天市場 広告 その1:掲載型 広告

メリット:集客力が高い デメリット:費用対効果が低い
 とにかく露出を増やしたい。認知度を上げたい。という時に利用するのにおすすめ。

1.楽天市場広告

楽天内の広告の中で、最も集客力があります。広告費は高めです。
・費用概算
30,000円~400,000円の目安で、幅広い金額での入稿が可能です。掲載場所や、掲載期間によって広告費用は異なります。
同じ広告枠(掲載場所)でも、イベント期間中などは広告費用が上がります。

・広告運用におけるポイント!デメリットの回避策
なぜ「費用対効果が低い」のか?それは、楽天市場にきた人全員に表示される広告だからです。ターゲット顧客層以外の人にも表示され、クリックされるからです。できるだけ入稿原稿(画像)で、ターゲットのミスマッチを減らし、広告商品はオファーを強めることで購入を促し、費用対効果を上げましょう。
また、スマートホン用の「今日のイチ押し」広告は比較的費用対効果が高いと言われていますので、この広告枠を狙ってみるのもいいでしょう。

<POINT:広告運用のためのヒント>

大型イベントの広告枠は、掲載の2か月前など、早めに入稿〆切があるため、販売計画を早めにたてて、入稿に臨みましょう。

2.特別大型企画

広告費が通常よりかなり高いので、売上実績のある店舗で、広告予算をとれる店舗におすすめです。大口予算枠と目玉枠の2つの広告があります。

・費用概算
(大口予算枠)楽天スーパーSALEやお買い物マラソンなどの大型イベントの期間中に、2,000,000円以上の広告枠を購入した店舗のみ申請可能な広告です。申請すれば掲載されるものではなく、楽天市場側が広告予算や過去の販売実績などの店舗運用の状況を見たうえで掲載合否がでる仕様です。
(目玉枠)無料です。 ・広告運用におけるポイント!デメリットの回避策
目玉枠なら広告費は無料です。参加には在庫数やレビュー数などの条件がありますが、通常販売価格よりお得な「20%~50%OFF」での販売が可能なら、どの店舗でも申請が可能です。お客様へ割引負担だけで参加できます。こちらも、申請すれば掲載されるわけではなく、楽天市場側で、店舗運用の状況や、売上実績などを考慮して、掲載合否が決まります。

楽天市場 広告 その2:メルマガ配信型 広告

メリット:ある程度セグメントがかけられる デメリット:集客力は高いとは言えない
 費用を抑えて集客したいという店舗におすすめ。

1.楽天配信

配信の対象は、購買前の行動(閲覧履歴)をもとに楽天側で自動的に商品が選定、配信されます。

・広告費用 概算
月予算5,000円から設定可能です。
クリック課金型広告で、クリックされると課金され、予算超過分の費用は発生しません。

・広告運用におけるポイント!デメリットの回避策
楽天配信では、競合商品も一緒にメルマガ内に掲載されるため、似たような商品が並ぶこともあります。メルマガ開封者に対して、競合商品ではなく、自店舗の商品を選んでもらえるように、競合に負けないような強いオファーを設定しましょう。

1.店舗配信

店舗配信は、購読開始情報や購買履歴をもとに再購入促進としてメールが配信されます。店舗運用担当者がメールを作成し、楽天市場がセグメントしたユーザーに配信されます。
リピート購入施策として効果が期待できる広告です。

広告費用 概算
月予算30,000円から設定可能です。
クリック課金型広告で、クリックされると課金され、予算超過分の費用は発生しません。

・広告運用におけるポイント!デメリットの回避策
集客力を高めるためには、メールの開封率を上げることを意識しましょう。ユーザーに開封したくなるようなる件名にする必要があります。

楽天市場 広告 その3:成果報酬型 広告

メリット:店舗運用担当者の裁量で動かすことができ、広告費用を抑えることができる。
 デメリット: うまく運用しないと、費用対効果が下がる場合がある。  店舗運用側で制御がある程度できるので、運用しやすい広告費用です。

1.RPP広告

検索キーワードにもとづいて表示される広告です。商品に関連するキーワードで広告を入稿するため、楽天市場内でのリスティング広告のようなものになります。

・費用概算
CPCは25円から、月予算は5,000円からと低予算で設定可能です。クリック課金型広告で、クリックされると課金され、予算内で広告が配信される仕組みです。

・広告運用におけるポイント!デメリットの回避策
初期設定の状態では、RMSに登録済の全商品が広告の対象になっています。商品別・キーワード別のCPCの設定と広告除外商品の設定を行い、無駄なく広告運用をしていきましょう。

2.クーポンアドバンス広告

楽天市場がユーザーの過去の商品アクセスの動きを参考に、購入意欲が高いユーザーに対してクーポン表示をする広告です。

・費用概算
40円~1,000円まで入札単価を設定できます。店舗全体での最低予算額は5,000円、4%以上の値引き率から設定可能です。クーポン獲得される毎に課金され、予算内で広告が配信される仕組みです。
ユーザーが使用したクーポン値引き金額は、店舗負担となります。

・広告運用におけるポイント!デメリットの回避策
初期設定の状態では、RMSに登録済の全商品が広告の対象になっています。
商品別・キーワード別の割引率の設定と広告除外商品の設定を行い、広告費を無駄なく運用していきましょう。
また、取り扱いが少ない商品や販売開始したばかりの商品だと、データが少なく広告の配信数が少ないです。他の広告の消化金額を確認しつつ、広告運用していきましょう。

3.CPA広告

ステータスを「有効」にするだけでスタートできる、手軽に始められる広告です。
しかし、商品ごとの掲載ページを店舗側で設定できないので、効果分析をしにくい特徴があります。

・費用概算
ユーザーが広告をクリックし、720時間以内に広告経由で発生した売上に対して20%が広告費となります。720時間以内であれば、同じユーザーの2回目以降の購入も課金対象となります。

・広告運用におけるポイント!デメリットの回避策
初期設定の状態では、RMSに登録済の全商品が広告の対象になっています。
また、除外商品の登録上限は500件となります。
売上に対して20%が広告費となるため、利益率の高い商品に絞って運用していくと良いでしょう。

4.ターゲティングディスプレイ広告
店舗が希望するユーザーセグメントに対象を絞って表示させるバナー広告です。
ユーザーに表示された回数応じて課金する、インプレッション課金型広告となります。
楽天市場TOPページに掲載できるプレミアムTOPパッケージや、様々な掲載面に配信できるリーチ最大化パッケージなど4つのパッケージがあります。

・費用概算
「広告の表示回数(ユーザーにバナー広告の50%以上が1秒以上表示された回数)×配信単価」で課金されます。
配信単価は、0.4~0.8円/回で設定されており、パッケージごとに異なります。

・広告運用におけるポイント!デメリットの回避策
年齢、性別、楽天の会員ランク、閲覧履歴など、店舗が希望する条件でセグメントを作成し、バナー配信をする広告です。
店舗で広告対象を設定できるため、ターゲット層へ効率よくアプローチできます。
目的に応じて広告バナーデザインを制作し、訴求したい内容をしっかりもりこんで、費用対効果をあげる工夫をしましょう。

まとめ

楽天市場内広告の種類と運用ポイントについてご紹介しました。
楽天広告はアクセスを集める上で外せない施策となりますが、広告の種類が多く、広告によって運用方法も異なります。 目的と予算を考慮し、店舗運用の目的や商品に合った広告を活用して売上アップを目指しましょう。

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