楽天市場で売上を上げるためには、RPP広告の運用は必須です。
既にRPP広告を運用している店舗担当者の方は、下記のようなお悩みがあると思います。
- RPP広告は入稿しているけど、なんとなくでしか運用できていない。
- RPP広告でROASを上げたい。
- 店舗全体でのRPP広告運用のみ行っているが、商品ごとにもっと細かく分析したい。
- RPP広告をひと通り覚えたがが、どのようなキーワードを設定すれば良いか知りたい。
今回は、すでにRPP広告を運用している方向けに、RPP広告に効果的な「キーワード」の見つけ方や分析方法を解説します。
楽天市場でRPP広告にひと通り慣れて、もっと広告運用に力を入れていきたい方は必見です!
RPP広告について
ECモールで売上を上げるためには、検索結果の一番上に自店舗の商品が表示されることがかなり重要です。
SEO対策や商品の直近の販売実績、レビュー数、レビュー点数などを踏まえて楽天市場の検索結果の表示順序が決まります。
そのため、競合他社が多い商品や新規登録商品は、検索結果上位に表示させることが難しいです。
しかし、RPP広告を運用すれば、検索結果の上位3位(PCは5位)以内に表示させることができます。
また、RPP広告の掲載先は、楽天市場内の検索結果画面がメインですが、ジャンルページや特集、企画ページも対象となります。
RPP広告を細かく設定
RPP広告は、楽天のAIが商品の「商品名」、「キャッチコピー」、「商品ページ内のテキスト」からキーワードを判断し、ユーザーが検索したキーワードと関連性の高い商品を自動で表示させます。
商品ごとにキーワードの設定を行っていない場合は、上記の内容でRPP広告が配信されます。
また、クリック単価も各キャンペーンで設定したCPCが自動的に適用されます。
RPP広告では、商品ごとに適切なキーワードとCPCを見つけて、運用していきましょう。
1.商品に合ったキーワードを設定
まずは、商品ごとに検索が想定されるキーワードを設定しましょう。
ビッグキーワードとして、楽天市場の検索窓で表示されるサジェストや検索時にページ下部に表示される「関連するキーワード」がおすすめです。同一商品を複数店舗が販売している場合は、商品のブランド名や型番を入稿しても良いでしょう。
また、アクセスしたユーザーがどのキーワードで検索したかは、自店舗の商品ごとにRMSで調べることができます。
・データ分析>3.アクセス分析>楽天サーチ流入改善
では、商品ページの流入キーワードが確認できます。
・データ分析>3.アクセス分析>従来版アクセス分析>トラッキング
では、自店舗の商品を購入したユーザーのトラッキングデータからも検索キーワードが確認できます。
さらに、Googleのキーワードプランナーもキーワード選定に有効です。
キーワードごとの検索ボリュームや関連キーワードを調べることができます。
上記内容でキーワードを設定した上で広告運用し、結果を踏まえてキーワードを改善していきましょう。
RPP広告では、設定したキーワードでの入稿と楽天のAIが商品ごとに判断した入稿(デフォルト)が行われます。
RPP広告のキーワードの調整とともに、各商品の設定も変更するとより商品に最適なユーザーに広告が配信されます。
2.キーワードに合ったCPCを設定
RPP広告では、商品ごとにクリック単価を設定できます。
キャンペーンCPCよりも商品CPCの方が優先されるため、積極的に広告の配信をしていきたい商品のCPCを上げることが可能です。
また、せっかくキーワードの調整をしていても、CPCを調整していないと下記のケースが発生します。
・無駄に広告費用を支払ってしまうケース
・CPCが競合他社よりも低い→検索結果に表示されない→アクセス数が上がらない→売上に繋がらないケース
商品ごとにキーワードを設定する際に、目安CPCが表示されます。
このCPCよりも低いCPCで入稿していると、広告が表示されない可能性が高いです。
競合の店舗もRPP広告の登録やキーワードの入札を行っているため、目安CPCは毎日変動します。
特に、楽天のイベント期間中はCPCが高騰するため注意が必要です。
目安CPCを参考に入札金額を確認、商品ごとに適切なCPCを設定すると、限られた予算内でRPP広告を有効活用できます。
3.除外商品の設定
優先度が高くない、広告配信したくない商品については、除外商品の設定をしましょう。
RPP広告で除外商品の設定を行っていない場合、自店舗の全商品が広告の対象となります。
新規商品を登録した際は、RPP広告の除外商品の登録も同時に検討が必要です。
無駄な広告費用を削減して、優先度の高い商品に予算を回していきましょう。
RPP広告の分析
RPP広告の配信結果は、パフォーマンスレポートで見ることができます。
商品別、キーワード別で効果測定レポートを確認できますので、ROAS、CVR、CTRを組み合わせて分析していきます。
・ROAS
売上金額に対して、どれだけの広告費が使われたかを示す数値です。
ROAS=売上÷広告費×100%
・CVR
RPP広告でのクリック回数に対して、購入された件数の割合です。
CVR=CV数÷クリック数×100%
・CTR
RPP広告の表示回数に対して、広告がクリックされた件数の割合です
CTR=広告表示回数÷クリック数×100%
広告を運用していく上では、特にROASが重要な指標になります。
ROASは高いがクリック数が少なく露出が少ないものは、CPCを上げたり、類似キーワードを設定したりすることで売上アップが期待できます。
ROASは低いが、広告実績額が高いものは、CPCを下げて別のキーワードで入稿して広告の改善を図ります。
ROASをベースに、CVRを考慮して分析していきましょう。
高額商品がたまたま少ないCPCで売れた場合、ROASは跳ね上がりますが、クリック数に対してCV数が低いとCVRは上がりません。
また、広告が表示されてもユーザーにクリックされていないとCTRが低くなります。
RPP広告では、商品画像1枚目が自動的に表示されます。
ユーザーが惹かれる商品画像を設置することも重要です。
まとめ
楽天市場で売上を上げるためには、自店舗の商品にアクセスを集めることが重要です。
楽天市場のようなECモールでアクセスを集めるには、広告の運用が不可欠です。
せっかくお金をかけて広告を掲載するので、低コストで最大の効果を出したいですよね。
今回は、すでにRPP広告を運用している方向けに、RPP広告に効果的な「キーワード」の見つけ方や分析方法をご紹介しました。
売上や利益を上げるために、分析、チューニング、改善して適切な広告運用を目指しましょう。
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