様々なキャンペーンやセールを行っている楽天市場ですが、その中でも特段大きなイベントといえば「楽天スーパーSALE」です。楽天スーパーSALEは3か月に1回のペース(3月・6月・9月・12月)で行われます。
楽天スーパーSALEの期間中には、テレビCMや電車広告にも力を入れて集客を行います。そのため、普段は楽天市場で買い物をしないお客様もイベントに参加します。楽天市場に出店・運用している店舗としては、アクセスを集め売り上げを確保する絶好のチャンスです。
今回は、アクセスを最大限集めるために活用したい「スーパーセールサーチ」について解説していきます。
運用担当者はぜひ知っておきたいスーパーセールサーチ。まずはその概要から説明していきます。
楽天運用に活用したいセールサーチとは
運用担当者なら知っておきたいセールサーチ。簡単に言えば、楽天スーパーSALE期間中のみ開設される「検索機能」のことです。
検索できる対象商品は、値引されている「セール商品のみ」なので、セールサーチという名称になっています。お客様は、当然お得な商品を求めて楽天市場にアクセスするので、このセールサーチは活用します。
セールサーチに掲載された商品は、下記のような専用アイコンもつくのでお客様からの認知度が高まります。
楽天市場では通常、特集ページへ商品を掲載するために広告枠を購入する必要があります。露出の増える枠であるほど、その単価は高くなります。
しかし、このセールサーチは無料で掲載することが可能です。そのためには、楽天市場側の条件を満たす必要があります。必ず条件を満たして、広告費用をかけずに運用を行いましょう。
セールサーチに登録するための条件
セールサーチに掲載するための条件は簡単です。
スーパーSALE期間中に10%以上の値引きを行えば良いのです。
・スーパーSALE半額以下商品:元値(比較対照価格)より50%以上の値引きがされている商品
・スーパーSALE割引商品:元値(比較対照価格)より10%以上の値引きがされている商品
上記のような条件で価格設定を行う必要があります。
割引率が10%未満の商品は、セールサーチには掲載されません。
セールサーチへの登録手順
条件は簡単と説明しましたが、細かい設定も必要になります。運用担当者は下記の流れを必ず確認してください。
・RMS(管理サイト)上からセールサーチに掲載したい商品を登録する
申請受付期間は、楽天スーパーSALEの約3週間前から1週間前までとなっています。申請枠にも限りがあるため、枠が埋まってしまった場合には受付が終了する可能性があります。早めに登録しておきましょう。
・審査を受ける
申請が受付られたら、一次チェックが始まります。それに合格すると次は二次チェックとなります。この2つのチェックに合格する必要があるので、運用担当者は店舗運用Naviでチェック項目を確認しておきましょう。
・結果確認
審査結果はメールで届きませんので、運用担当者はRMSのメニューから結果を随時確認しておきましょう。
・掲載
セール期間中でもチェックは続いているため、違反がないように運用していきましょう。
セールサーチ申請時の注意点
セールサーチの登録手順と条件について説明しましたが、注意点が2点あります。
まず1つ目は「二重価格の設定を行う」ということ。二重価格表示については、景品表示法で厳しく規制されています。必ず楽天市場の運用ルールに従ってください。
二重価格表示をする場合は、「当店通常価格」や「メーカー希望小売価格」が設定してあることが前提となります。当店通常価格についても、ルールが定められています。
【第1条件:販売価格の実績】直近2週間でその価格での販売実績があること。
【第2条件:販売期間の実績】下記のいずれかに当てはまること・過去8週間のうち合計で4週間その価格での販売実績がある・販売期間が8週間未満の場合、合計で販売期間の過半かつ2週間以上の販売実績がある
これらのルールを守って運用する必要があります。
2つ目の注意点は、申請している商品には「スーパーSALE期間に合わせて、販売期間設定」を行うということです。この設定は抜けてしまうことが多い項目なので注意しましょう。
販売期間設定を行うと、スーパーSALEが始まるまで商品が購入できない状態になってしまいます。在庫があるのに売れない状態なので、機会損失になります。これを避けるためには、コピーページを作成して運用しましょう。
コピーページを用いた運用方法
審査に合格してから、スーパーSALEが開始されるまで商品が売れない期間を避けるためには「コピーページ」をあらかじめ作成しておきましょう。
- スーパーSALEの審査にかける商品をあらかじめコピーして作成しておく
- スーパーSALEの審査には、もともとの通常ページをかける(販売期間設定を行う)
- 通常ページでは商品が購入できなくなるので、コピーページにページ内導線バナーを設置する
- コピーページには個別でポイント5倍設定などをしておくことで、お客様の購入理由を作る
お客様も、数日待てばスーパーSALEが始まることをわかっている方が多いので、売上は落ち着きます。しかし、急ぎで購入するようなお客様もいるので、こうした運用をすることで機会損失を避けることができます。