楽天市場では、外部リンクの掲載は原則禁止されています。
出店ページやR-Mail、レビュー返信へ楽天から認められていない外部リンクの掲載不可のため、別サイトへは誘導できない仕組みになっています。
そのため店舗にとって「商品の良さを十分に伝えることができない」、ユーザーにとって「商品購入検討のための有益な情報を得られない」、といった声がありました。
2022年6月に楽天市場で外部リンクに関するルールが変更され、Youtubeやメーカーサイトへの外部リンクの掲載が可能になりました。
今回は、外部リンクに関するルールの変更についてご紹介します。
外部リンクのルール
楽天市場出店規約では、楽天経由のユーザーへ楽天市場外（他ECサイトや電話注文、FAX注文）への取引誘導や、楽天市場外で取引を行うことは禁止されています。
楽天市場の出店ページ、R-Mail、受注関連メール、梱包物、同梱物、楽天市場が提供する広告などに楽天が認めていない外部リンクを記載した場合、表示制限・機能利用制限などのペナルティが課せられます。
オンラインページでは、楽天が外部リンクとして許可したURL、R-SNSページURLは記載しても良いとされています。
オフライン（梱包物、同梱物）は楽天が許可していなくても楽天店舗URLが併記されていれば他ECサイトのURLの記載も認められています。
違反内容によっては、営業停止や違約金徴収等の措置も講じる場合もありますので、ルールの範囲内で店舗運用を行うことが大切です。
ただし、楽天に外部リンク申請を行い、許可された場合は例外的に外部リンクの記載が認められます。
外部リンクに対して、楽天から発行された指定URL（https://link.rakuten.co.jp/****/）を使用する必要があります。
また、外部リンクの申請が不要で利用可能なURLもあります。
主要配送会社のWebページや荷物追跡サービスの検索画面、公的サイト、楽天サービスドメイン（楽天ブックス、楽天トラベルなど）は全店舗共通指定URLが発行されています。
今回のルール変更点
2022年6月の変更点は大きく２つあります。
1.商品に関するYoutubeやメーカーサイトの外部リンクの掲載が可能に
販売されている商品の説明、使用方法等、楽天市場出店店舗の紹介などの動画であり審査が許可された場合は外部リンクが認められます。
チャンネルページ等も外部リンクの許可対象ですが、チャンネル内の動画全てが許可条件を満たしている必要があります。
なお、楽天市場店舗URL、商品ページURL等、楽天市場URLが併記された状態であれば、申請したYouTubeページ内（動画内、コメント欄など）への自社のWebページのURLの記載は認められています。
楽天市場以外のURLのみ記載をした場合は、違反点数制度の対象となりますので注意が必要です。
2.配送ステータスページへのリンクが可能に
今までは、配送会社のWebサイトのTOPページと荷物追跡サービスページ（検索トップページ）は常時外部リンクが許可されていました。
しかし、荷物伝票番号別ページの外部リンクが認められていなかったため、ユーザーが荷物追跡サービスページで荷物伝票番号を入力する手間がありました。
一部配送会社（佐川急便、日本郵政、EMS、福山運通、西濃運輸）のみ、荷物伝票番号を入れずに、ワンクリックで荷物の配送状況を確認できるURLを作成できるようになりました。
＜指定URLの使い方＞
https://link.rakuten.co.jp/****/****/****/？****＝荷物伝票番号
※＝より前の指定URLは配送会社ごとに変わります。
外部リンク申請の方法
外部リンクの申請を行いたい場合は、RMS＞店舗向け情報・サービス＞3各種申請・設定変更＞外部リンク申請から行えます。
申請URLが一般公開されていない場合は、ページ内容が確認できるサンプルURLや審査時のログインID、パスワードを提供する必要があります。
また、外部URLを使用するページやどんなユーザーへ案内する予定か、目的と使用用途の申請も必須となっています。
申請完了後、通常であれば、5営業日ほどで審査結果が戻ってきます。
外部リンクを店舗運営に活用しましょう！
今回の外部リンクのルール変更は、全店舗で活用できる内容となっています。
商品の使い方や質感は動画の方が伝わりやすく、商品に関する外部リンクの追加は、ユーザーへの販売促進として有効です。
配送ステータスページへの外部リンクは、ユーザーの手間をなくすことで顧客満足度の向上につながります。
どちらも、店舗運営に活用し売上アップを狙いましょう。
