楽天市場では、楽天市場で売上を上げている成功店舗を講師においた、コンサルティングサービスを展開しています。その名も「楽天NATIONS(ネーションズ)」です。
2016年にスタートしたこのサービスですが、いったいどんなサービスなのか?またこの楽天NATIONSに参加するメリット・デメリットについてもご紹介します。
楽天NATIONSとは?
楽天NATIONSは、楽天市場での売上アップを目指す店舗に向けたサービスで、イメージとしては「塾」です。講師は、実際に楽天市場で売上を上げている成功店舗なので、実体験に基づいたノウハウをもとに、自店舗の持つ問題点を指摘してもらえるサービスになります。
また、楽天NATIONSは3つのプログラムが用意されています。
1:NATIONS
月額平均100万円~600万円の店舗対象
月商の昨対比2倍を目指すプログラム
料金:成果報酬
2:NATIONS BASIC
月商20万円突破した店舗対象
月商の100万円を目指すプログラム
料金:成果報酬
3:NATIONS ADVANS
月商600万円~1500万円の店舗対象
経営課題に取り組む、経営者向けのプログラム
料金:固定費+成果報酬
1チーム15人~20名で編成されます。学ぶレベルやクラス分けがあるので、まさに塾といったところです。
楽天NATIONSを利用するメリット
楽天NATIONSへ参加するためには、条件をクリアしている必要があります。BASICの場合は月商20万会陰以上を突破している必要があります。通常のNATIONSでは、出店歴が1年以上という条件もありますが、BASICであれば月商20万円を超えていれば参加でき、比較的簡単に条件にマッチすることができます。
・楽天市場に出店したが、楽天市場店の運営方法がわからず悩んでいる。
・どんな施策をしたらいいかが全くわからない。
・楽天市場での販売の仕方がわからない。
・楽天のRPPの運用などがわからない。
・楽天クーポン施策の効果的な使い方がわからない。 等など
漠然と店舗運営をしていて、次にどう動いてよいかがわからず困っている店舗にとってみたら、具体的にここがよくない!と指摘してもらえます。
また、楽天市場の運営者の繋がりが欲しいと思う人は、他店の人と交流ができる機会になります。
また、スケジュール管理が苦手という方にも向いています。毎日作業について報告することになるので、強制的に自分を追い込んだ方が、作業ができる人におすすめです。
楽天NATIONSを利用するデメリット
楽天NATIONSの参加条件は、先述した通り月商や出店歴の条件がありますが、それ以外にも条件があります。内容としては、全部の講座に参加できる人(参加できる店舗ではなく、毎回同じ人が参加できること)、本気で取り組み宿題が必ず提出できる人。カメラ・マイク機能のついたPCで参加できる人などがあります。
参加するうえで当たり前のようで、楽天市場の店舗運営をしている人にとってみたら実は結構大変という内容も含みますので、改めて参加条件を記載します。
1: NATIONS
〇参加条件
・出店歴:1年以上
・平均月商:100万~600万円(直近12ヶ月間平均)
・全12回(6ヶ月間)の講座に全て出席可能な方(懇親会含む)
・同じ方が全12回を通しでご参加できる(※参加者は原則1企業で1名)
・講座に本気で取り組み、宿題・課題を必ずご提出できる方
・Facebookのグループに参加可能な方
・店舗運営責任者様や代表者様など店舗運営に直に関わっている方
・過去に「NATIONS」プログラムにご参加したことがない方
・楽天市場にご出店の契約を結んでいる企業に属する方
・カメラとマイク機能を確保したPCでご参加ができる方
※講座では、カメラの表示・マイクの使用が必須。
・お申込み後のオンライン説明会に参加され、
その後の選考(一部、リーダー店舗様との面接)を通過された方
2:NATIONS BASIC
〇参加条件
・該当期間内に最高月商20万円を突破し、平均月商が100万円未満の店舗
・全8回(4ヶ月間)の講座に全て出席可能な方(懇親会含む)
・講座に本気で取り組み、宿題を必ず提出できる方(日々の売上進捗共有)
・Facebookのグループに参加可能な方
・同じ方が全8回通しでご参加できる方(※参加者は原則1企業様1名)
・店舗運営責任者様や代表者様など店舗運営に直に関わっている方
・過去に参加したことがない方
・楽天と主体契約を結ぶ企業に属する方
・カメラとマイク機能を確保したPCでご参加ができる方
・お申込み後のオンライン説明会に参加され、
その後の選考(一部、リーダー店舗様との面接)を通過された方
3:NATIONS ADVANS
〇参加条件
・出店歴:1年以上
・平均月商:600万~1,500万円
・講座に全て出席可能な方(懇親会含む)
・オンライン開催の場合、カメラとマイク機能を備えたPCで参加できる方
・講座に本気で取り組み、宿題を必ず提出できる方(日々の売上進捗共有)
・Facebookのグループに参加可能な方
・同じ方が全講座通しでご参加できる方(※参加者は原則1企業1名)
・経営に携わっている代表者・経営者の方(左記以外で参加希望の場合は事前に相談)
・楽天と主体契約を結ぶ企業に属する方
・申込み後の書類審査、面談審査を通過された方。
この参加条件にもありますが、宿題が提出されます。
デメリットとしてあげるなら、まず1番はこの宿題になるのではないでしょうか?実際NATIONSを受けた人の声で、見受けられたのがこの部分になるといえます。
楽天市場の運営で今「忙しいな、手がたりてないなぁ」と思う店舗が、NATIONSに参加するとなったら、かなりのデメリットになります。
実際に公式NATIONSお申し込みページの参加店舗の声で、「参加して1番辛かったことは何?」という質問に対して、『徹夜しなければならなかったこと』『なかなか時間が取れずに、睡眠時間が少なくなった』『時間がなかったこと』『毎日の数字との闘い』といった意見が出ています。
NATIONSは、指示はきますが、実際に店舗の修正をするのは店舗運営者になります。楽天のイベント対応も待ってくれない、通常の自分の業務もある。だけれども、NATIONSの宿題もある…そんな状況に陥ってしまうのです。
また、チームで問題点を改善させていくので、毎日売上をシビアにみていくことになります。チーム内で参加他店舗の売上があがっていくのに、自店舗では売上がなかなか伸びなかったという声も「1番辛かったこと」の意見で複数上がっていました。
他の店舗には響いたことが、自店舗では響かないこともあるようで、自店舗は売上が伸びずその成績を発表しなければならないことが、つらかったようです。気持ちの面では、仲間に励ましてもらえたというメリットはあるようですが、自店舗だけが伸び悩んでしまった時のストレスはデメリットと言えそうです。
店舗を運営している中で、「やりたいことが忙しくてなかなか手が回っていないなぁ」と思っている店舗が参加した場合。講義参加時間が1回3時間か5時間のコースになるのですが、その時間だけで見積もってはいけないということです。
参加者の声の中には、参加した者と参加していない社内の者との温度差にも戸惑ったという声もあります。月2回数時間と言えど、その分の時間調整。打合せ後は、タイトスケジュールでの作業依頼が発生。それがずっと続くことで、社内の中でもギクシャクした状態に陥った店舗様もいらっしゃるようでした。これもデメリットともいえるので、こちらは事前に社内での共通理解をしてもらっておく必要があります。
NATIONSは成果報酬なので、売上が上がった分にお金を支払っていくことになります。
毎日、数カ月にわたりテコ入れを続けていくので、売上も上がるというものですが…そのテコ入れペースを維持し続けるのはかなり大変です。
小規模運営店舗であったり、従業員が少なかったり、現状忙しいと感じている店舗が参加する場合は、事前にその点考慮しておきましょう。またバナーを変更!などという宿題が出た時、デザインを外注で動いている店舗がいたら、レスポンスを早めていただく手筈も外注先と整えておく必要があります。
自分でやるか、アウトソーシングするか?
楽天NATIONSは、1人では運営できないという店舗に向けた、楽天運営のための塾と言えます。しかし、参加前の段階で忙しさを感じている店舗には向かないサービスと言えます。なぜなら、宿題が課され、それに対して毎日取り組む必要があるからです。参加者の中には徹夜対応があったという声が、公式の申込ページにも載っている程です。
また、楽天NATIONSは無料ではありません。お金を払ってコンサル(口だし)してもらうなら、コンサル(口だし)&施策実行(実務)まで外注してしまった方が、実はお得という考え方もあります。
楽天NATIONSのサービス以外にも、売上アップの知恵を得るための方法はいろいろあるかと思います。店舗運営の方法は、お店ごとに違うと思いますので、自店舗にあったプランやペースで、売上を目指していくのも1つの方法だと言えます。
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