楽天市場への出店・店舗構築の航海術

モール系ECと自社ECの違いとは?それぞれの特徴を解説

ネットショップの立ち上げを考えるときに、こんなお悩みはありませんか?

「楽天市場やYahoo!ショッピングのような、モール系ECで出店するのが良いのか」
「自社ECに挑戦してみるのか」

今回はモール系ECと自社ECの特徴を紹介します。そのうえで、自社の商品がどちらで販売していくのが良いのか検討してみてください。

モール系ECの特徴

まずはモール系ECの特徴を紹介していきます。モール系ECとは、複数のショップが集まって1つの大きなショップを形成しているECサイトのことを指します。お客様から見れば、そのモールにアクセスするだけで様々な店舗の類似商品を比較できるメリットがあります。

代表的なモール系ECについては、楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazonがあります。

楽天市場

日本を代表する大型のモール系ECです。毎月のように「楽天お買い物マラソン」といったイベントが開催されたり、3か月に1回はテレビコマーシャルやネット広告でも大々的に告知を行う「楽天スーパーSALE」が開催されます。平常時と比較して、アクセス数が急増するため、どの店舗も気合を入れてイベント対応を行います。これによって、お客様が楽天市場でお買い物をする理由を作っています。

出店する場合には、月額の出店料・システム利用料・決済サービス利用料等が発生します。

Yahoo!ショッピング

楽天市場と比較して店舗数は約22倍の117万店舗(※株式会社富士経済「通販・e-コマースビジネスの実態と今後2021」より)と膨大です。その理由は、2013年に出店料と月額利用料を無料化したことがあげられます。バーコード決済のPayPay利用者や、Yahoo!プレミアム会員・Softbank会員だとお得にお買い物ができるような仕組みになっているのが特徴的です。

Amazon

楽天市場やYahoo!ショッピングでは、店舗のページがあることを大前提としています。しかし、Amazonでは商品単位での出品が可能なので気軽にスタートすることができます。お店に物を買いに来るというよりは、目当ての商品を買いに来る感覚です。配送スピードにも力を入れており、フルフィルメント by AmazonというAmazonが出品者に代わって商品を保管・梱包・発送を行うサービスもあります。

モール系ECで出店するメリット

モール系ECの大きなメリットは「初心者でも始めやすい」ということです。3つのポイントを紹介します。

1つ目のポイントは「集客力」です。自社ECを立ち上げた際には、そのサイトを立ち上げたことを広告やSNS媒体で告知していく必要があります。しかし、モール系ECでは、そのモール自体に集客力があります。商品名やカテゴリ登録を適切に設定しておけば、初月からでもアクセスが期待できます。

2つ目のポイントは「信頼性」です。まったく知らないサイトでクレジットカードの情報を登録するのはハードルが高いです。しかし、楽天市場やYahoo!ショッピングなど、知名度がありすでに多くの人が利用しているサービスであれば、決済情報の登録ハードルはそこまで高くありません。

3つ目は、サポートの手厚さです。ホームページの制作はしたことがないという人でも、用意されたテンプレートに当てはめていくだけで商品ページが出来上がります。モールによっては、コンサルタントがついてくれる場合もあり、販売戦略や広告の案内などサポートしてくれます。

モール系ECだとできないこと

モール系ECの注意点は、そのモールが決めているルールに従う必要があるということです。

たとえば商品名の付け方にも、モールによるルールがあります。商品名に入れられる文字数の制限が決まっていたり、使用できない記号やキーワードがあるなど。

商品説明文にも使用禁止のタグが存在するなど、デザイン上で制約がかかる場合もあります。限られたルールの中で、どう自店舗のブランディングを行っていくかが重要です。

デザイン上の制約をなるべく排除して、自由にページを制作する方法もあります。たとえば楽天市場の場合「楽天GOLD」というサーバーの契約を行うことで、そのサーバー上にフリーページを作ることができます。

自社ECの特徴

自社ECとは、独自ドメイン(○○.comや○○.jpなど)を取得して、個人・自社でネットショップを運営していくECサイトのことです。自由にサイトをカスタマイズしていくことができるので、ブランドを育てていきたい場合に有効です。

自社ECのメリット

自社ECのメリットを3つのポイントで紹介します。

1つ目は、利益率が高いということです。モール系ECのように、出店料や売上に対する手数料は発生しません。(システムの保守・決済手数料などは発生します)また、毎月のように行われるイベントで価格競争に巻き込まれるというリスクも減ります。

2つ目は、ショップのデザインを自由に設計できるということです。使用禁止のタグもないため、様々な見せ方で商品の紹介を行うことができます。商品名のルールを気にすることもありません。最近では、初心者でも始めやすいようにデザインテンプレートを用意してくれるサイト構築サービスもあります。

3つ目は、顧客情報を有効に利用できるということです。モール系ECでは、モール側が顧客情報を管理しているため、自社サイトへの誘導は禁止されています。自社ECであれば、顧客情報は店舗の所有物です。過去の購入履歴を利用して、販促活動を行うなどリピーター施策も自由に行うことができます。

自社ECではできないこと

モール系ECでは、サイトへの集客が初期のころからある程度できるという特徴がありました。自社ECでは、立ち上げたことを宣伝しない限り、アクセスが増加することはありません。SEO対策をじっくり行っていく・Google広告を利用する・SNSで宣伝するなど、広報活動を積極的に行っていくことが重要です。

まとめ

今回は、モール系ECと自社ECの特徴を紹介しました。

それぞれの良いところ・難しいところをふまえて、自社ではどちらに力を入れて取り組んでいくべきか考えてみてください。

余力があれば、どちらも同時期に始めてみることもオススメです。多方面から自社の宣伝を行っていくことで、集客力を高めていきましょう。