楽天市場を運営されている皆さんは、2022年から「楽天SKUプロジェクト」という言葉をよく耳にしたことでしょう。
「全店舗対象でこの時期に移行が始まります!」という連絡が届いたものの、その内容についての理解が十分でない、どのような対応が必要なのか、自分の店舗の移行時期が分からないといった疑問を抱えている方も多いかもしれません。
そこで、今回は「楽天SKUプロジェクト」の概要と、店舗運用者が対応すべき項目について解説していきます。

「楽天SKUプロジェクト」とは?

「楽天SKUプロジェクト」は楽天市場のユーザーの要望に応えるための改修プロジェクトになります。これまでユーザーからの要望として「商品検索」に関する意見が多く寄せられていました。
具体的には、「検索時にサイズ、カラー、重さ、容量などを指定しても、期待する商品が表示されない」といった内容です。
「似たような商品が並んでいるけど何が違うのか分からない」、「デザインは良いけど大きいサイズが欲しい」「違う色が欲しいけど見つけられない」といった悩みが楽天市場ユーザーには多いようです。

このようなユーザーの悩みを解決し、より快適なお買い物体験を提供するのが「楽天SKUプロジェクト」の目的となります。

楽天SKUプロジェクト移行後の変更点

「楽天SKUプロジェクト」が始まると、どのような点が変わるのでしょうか?移行後の変更点を大きく2つに分けて考えてみましょう。

1.楽天市場のユーザーに見える画面
楽天市場のユーザーが実際に買い物をする際に変更が入る画面です。以下の点を押さえておきましょう。

・検索結果上のラベル表示:SKU比較ができるようになります。

・絞り込み検索で該当のSKU画像の表示:特定のSKUの画像を表示します。

・商品仕様のテーブル表示:商品属性を登録すれば、自動でテーブルに表示されます。

2.店舗運用者が使用するRMSの画面

店舗運用者が使用するRMSの画面も移行後に大きく変更が入ります。
各項目設定の前にSKUを作成するフローにすることで商品登録が1画面で完結し、多様な売り方に応用できる拡張性のある構成にしています。

SKU移行前後の対応項目(移行前)

それでは、楽天市場の店舗運用者が移行前に対応する必要がある項目を確認していきましょう。

・移行時期、移行日の確認

移行日は店舗ごとに異なるため、自分の店舗の移行日を把握することが重要です。移行時期、移行日の確認方法は以下の手順です。
RMSトップから「店舗様向け 情報・サービス」→「1 店舗様向け情報」→「お知らせ・ご依頼一覧」で、以下のキーワードで検索します。

移行時期の確認:「【SKUプロジェクト】移行時期の決定ご案内」で検索

移行日の確認:「【SKUプロジェクト】移行日確認のご依頼」で検索

・新たな商品管理への対応
自社システムやベンダーシステムを使用している場合、それに合わせた対応が必要です。具体的な対応方法については以下のようになります。

RMS画面:画面は自動で移行日に切り替わります。

引用: 店舗運営Navi(マニュアル)「[SKUプロジェクト] 移行後の商品管理画面」

自社システム:API/CSVの仕様変更を確認し、移行日までに改修が必要です。
自社システムを利用している場合はシステム改修の要否を確認してください。
システム改修の要否は添付運営Navi上で影響のあるAPI/CSVの一覧を確認できます。

ベンダーシステム:ベンダーの対応計画に合わせて準備が必要です。
発送や在庫管理にベンダーシステムを使用している店舗は、「楽天SKUプロジェクト」に向けて、ベンダーシステム側も改修し準備を行っていますので、移行完了時期を注意する必要があります。

もし、自分が運用する店舗の移行日がベンダーの改修完了時期よりも前になる場合は、楽天に申請して移行日を後ろにずらす対応が必要になります。
RMSのサービススクエアの登録製品であれば、店舗運営楽天Naviを使用して対応日を確認することができるので、検索してみてください。


引用: 店舗運営Navi(マニュアル)「[SKUプロジェクト] ベンダー製品の移行」

SKU移行前後の対応項目(移行後)

次に、移行後に対応する必要がある項目について見ていきます。以下のように必須と任意の対応項目があります。

【必須】(移行後180日以内に対応が必要)
・必須商品属性の入力
・カタログIDの入力
・SKU画像のガイドライン遵守

必須対応項目について詳細を見ていきましょう。

必須商品属性の入力
ジャンルごとの基本的な情報を必須属性として入力する必要があります。
例えば、ブランド名、カラー、メーカー型番などです。

カタログIDの入力
カタログIDの入力が必要になります。これまでカタログIDがない場合には、セット商品や項目選択肢別在庫を選択していた商品も、移行後は必要になります。

SKU画像のガイドライン遵守
SKUごとの画像も楽天サーチなどで表示されるようになるため、商品画像登録ガイドラインに適合する必要があります。以前の商品画像と同等のガイドラインを遵守しましょう。
任意対応項目については、ユーザーの商品の探しやすさを向上させるために余力がある場合に対応することがおすすめです。

【任意】
以下の項目は、各運用店舗で対応が任意とされています。
楽天市場のユーザーの商品の探しやすさを向上させるため、対応するか運用方針に沿って判断してみてください。

・多様なSKUを1ページにまとめる
この対応により、より多様な商品バリエーションを楽天市場のユーザーに訴求できるようになります。この項目は「楽天SKUプロジェクト」のメインの目的となりますが、店舗の対応自体は任意となっています。移行日を迎えた後に、優先的な商品から順次対応していくと良いでしょう。

・任意商品属性の入力
商品属性を活用することで、楽天市場内での商品の見つけやすさが向上します。任意の項目ではありますが、自店舗の商品を見つけてもらえるように入力することがおすすめです。例えば、総入数や単品容量などの情報を入力することで、より詳細な検索が可能になります。

これらの項目は、店舗の運用方針や余力に応じて対応を検討してください。楽天市場のユーザーにとって、より便利で魅力的なショッピング環境を提供するためにも、適切な対応が重要です。

まとめ

「楽天SKUプロジェクト」の概要と対応項目についての解説しました。
解説のとおり、楽天SKUプロジェクトは店舗側で作業しないといけないことがあります。
特に移行後の対応は半年後には必須項目になるため、期限までにはマストで対応しなければなりません。
移行後から半年の猶予はあるので、余裕だと思っていても半年後なんてあっという間にきます。

・具体的にどのように対応していけばいいのかイメージがつかない
・やるべきことは分かったけど人手が足りない

など、よくやり方が分かっていない・効率的なやり方を知りたい・代行してやってほしい
といった店舗運用担当者はぜひ、
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「楽天SKUプロジェクト」により楽天の使いやすさが向上し、より多くのユーザーが集まるモールとなることが期待されますので、分からないからと先延ばしにせずに余裕を持った対応を行いましょう。

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