楽天の新春カンファレンスとは、毎年1月に開催される楽天グループの最新技術やビジネス戦略に関するイベントです。楽天グループのトップである三木谷浩史氏や店舗運営のプロフェッショナルの方々が登壇し、各種プレゼンテーションやパネルディスカッションが行われます。また、新しい製品やサービスの発表も行われることがあります。参加者は、楽天グループの年間のビジョンや方針についての理解を深めることができ、店舗同士の交流の場にもなります。
23年のテーマ①:SKUプロジェクト
2023年に大きな改革として行われるのが「SKUプロジェクト」です。
楽天のSKUプロジェクトは、商品の個別管理番号であるSKU(Stock Keeping Unit)を活用して、楽天市場における商品の出品や管理の効率化を図るプロジェクトです。
SKUを活用することで、商品情報の一元管理や在庫管理の自動化が可能となり、また、商品ページのカスタマイズやマーケティングの最適化にも役立ちます。
楽天はSKUプロジェクトを進めることで、ユーザーの購買体験の向上や業務効率の改善を行うことが可能になります。
その結果、楽天をより使いやすいモールへと進化させていくようです。
SKUプロジェクトの具体的なメリットとしては、「比較のしやすさ」「商品の探しやすさ」が挙げられます。
これまでは容量やサイズが異なっていた際に個別にページを分ける必要がありましたが、SKUプロジェクト対応後は1つのページにまとまります。
また容量・サイズ毎に検索表示されるようになるため、ユーザーにとっての利便性が向上します。
SKUプロジェクトは2023年4月から順次移行されていきます。
対応時期は各店舗異なりますが、スムーズな移行に備えて、SKU毎の画像の準備や商品の分類を行っておきましょう。
23年のテーマ②:配送品質向上制度
楽天の配送品質向上制度は、楽天市場内の出店者に対して、顧客への迅速な配送や正確な配送情報の提供など、配送品質の向上を促す制度です。
イメージとしてはYahooの有料配送に近いシステムとなり、配送品質の高い商品に対しては「配送認定ラベル」を付与されるようになります。
制度に参加することで、出店者は楽天市場内での評価が高まり、販売実績の向上やリピート率の向上など、ビジネスの発展につながるメリットがあります。
ただし配送品質向上制度に参加する出店者は、楽天が提供する一定の基準に従う必要があり、具体的には、毎日の出荷対応やSKU単位での商品登録などが挙げられます。
さらに配送日時を指定できる商品に関しては、「お届け表記機能」と呼ばれる検索画面や商品ページに最短可能日を表示させる機能を適用させなければなりません。
難易度が高く、条件的に対応できる店舗はそう多くないはず。ですが、「39ショップ対応店舗限定」といったキャンペーンがあるように、対応店舗には今後特別なオファーが加わることが予測されます。
まとめ:事前の準備を行いスムーズな移行を
楽天の新春カンファレンスでの大きなテーマは2つ「SKUプロジェクト」と「配送品質制度向上制度」でした。
SKU毎にまとめたり、即日配送に対応したりと準備が大変な店舗もかなり多いと思います。
しかし商品の比較のしやすさ、注文翌日に商品が届くことは現代のユーザーにとっては当たり前の光景です。
むしろ楽天が後発的なモールとなってしまっているのも否めません。対応できる店舗は必ず準備を行い、スムーズな移行を心がけましょう。
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