ECで転換率を高めるために送料の設定は重要な要素となってきます。楽天市場では「39ショップ(サンキューショップ)」と呼ばれる送料無料ラインの制度があり、これに参加することで店舗は転換率を高めるための様々な特典を受けることができます。
今回はそんな39ショップの基本的概要からデザイン上での効果的な見せ方などをご紹介していきます。

楽天市場の39ショップとは?

“39ショップ”とは送料無料ラインが「3,980円」に設定されている楽天市場のショップのことを指します。つまり送料別の単品商品を複数購入して3,980円以上の価格となれば送料無料になるということです。
この送料無料ラインに対応しているショップは「39ショップ」のアイコンが表示され、通常店舗との区別がしやすくなっています。

▼39ショップにはアイコンが表示される

39ショップができた理由

楽天市場の39ショップについて理解できたところで、なぜこのような送料無料ラインが設定されているのか簡単に解説していきます。
結論から言えば、楽天市場内の送料を明確にし、ユーザーの迷いを軽減させる目的があったからです。39ショップができる以前の楽天市場ではショップごとに送料無料ラインが設定されており、ユーザーにとっては分かりにくい状態でした。そのため3,980円という一定のボーダーラインを定め、参加した店舗は「39ショップ」と認定されるようになりました。
現在(2022年2月時点)では楽天市場の約90%が「39ショップ」のアイコンが付与されており、出店されるショップのほとんどが加盟していることになります。

39ショップの対応にならない場合

送料無料ラインに対応しているショップは「39ショップ」のアイコンが表示されますが、クール便や大型便、特定送料、単品配送などは送料無料ラインの対象外とされています。
またショップごとに送料無料ラインを変更することができるので「1,980円以上で送料無料」といった形で他店との差別化やお得感も演出することができます。ただし「39ショップ」のアイコンはつくことがないので、店舗内で訴求を強める必要もあります。なにか特別な理由がない限りは「39ショップ」の設定を行っていた方が良さそうです。

39ショップの登録方法

それでは39ショップの設定方法を解説していきます。39ショップは送料を3,980円に設定したら完了というわけではなく、専用のページから申請フォームの提出が必要になります。
店舗運営NAVIから「39ショップ」と検索すると申請できるページへ飛ぶことができ、あとは記載されている内容を確認しつつチェックを入れて申請していけば問題ありません。この申請が通ると運営している店舗が「39ショップ」として登録されるようになります。

39ショップの活用法

39ショップへの申請が済んだら商品検索欄でアイコンが表示されるようになりますが、メリットはそれだけではありません。お買い物マラソン期間中に39ショップのキャンペーンバナーが表示されているのを見たことがあるでしょうか。39ショップ専用のページが用意され、お買いものマラソン期間にエントリー&対象店舗で購入することでユーザーにポイントが還元されるキャンペーンが開催されます。ユーザーはポイントを獲得するために39ショップ対象店舗での購入を検討するため転換率アップにもつながります。

キャンペーンが開催されるかを事前にチェック

39ショップのキャンペーンは基本的にお買い物マラソンと同期間で開催されることが多いです。事前にキャンペーンの有無をチェックして、自店舗での販売促進に繋げていきましょう。キャンペーン情報はRMSトップページの下部「ポイント&クーポンキャンペーン開催情報」から確認することが可能です。ここで「39ショップ(送料無料ライン対応)限定 エントリー&3,980円(税込)以上購入でポイント2倍」というキャンペーンが記載されるようになっています。

キャンペーンに備えて

キャンペーンの開催日時を把握したら事前にトップページや商品ページ、スマホ共通バナーなどに39ショップのバナーを設置しておくことをおすすめします。
バナーはイベント毎に配布されているので、そちらを設置してあげましょう。自店舗が39ショップであることをPRするには最適な方法になっています。

39ショップの効果的な見せ方

39ショップのメリットを生かしてショップの販売促進につなげることができます。できる限り自店舗が39ショップであること、3,980円以上で送料が無料になるということをユーザーへ伝えてあげましょう。まずは全商品のフリック画像に送料無料ラインを記載した画像を配置してあげると効果的です。現在はアプリ、SPからのアクセスが大半なので商品説明文よりもフリック画像のほうが閲覧頻度的には高くなる傾向にあります。つまりフリック画像に情報がある程度まとまっていた方が良いと言えます。商品コンテンツや自店舗のオファーを記載した画像などはいれておくようにしましょう。

▼送料無料ラインがわかりやすいデザインだと◎

また単品商品には複数購入を煽るように構成を立てるのがおすすめです。送料が高くついてしまう単品商品を3,980円以上まとめ買いしてもらうことで送料無料にできるのですから、強く訴求していきましょう。

▼まとめ買いを促すバナーを差し込もう

39ショップで転換率を高めよう

送料無料というのはユーザーにとって購入時のメリットになります。「3,980円以上で送料無料」ということを店舗内で上手に見せて、39ショップ対象であることを強く訴求して転換率を高めていきましょう。

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