サイト開始直後で出荷量が少ない時は、自社で在庫の管理、出荷業務を行っている店舗も多いかと思います。
事業規模が大きくなるにつれ、物流業務に加えて新商品の発売対応やキャンペーンの実施などの他の業務も増えていきます。
物流業務を委託することで自社のリソースを削減し、商品企画や販促などの業務により注力可能になります。
また、WMS(倉庫の在庫管理システム)を使用することで、誤出荷を防ぎクレーム件数の減少や物流品質の改善に役立ちます。

ECサイトでの出荷量増加、事業拡大に伴って、受注管理、発送業務、在庫管理を外部に委託したい!
とお考えの方必見の倉庫会社選びのポイントをご紹介します。

◆物流業務の基本的な流れとは?






基本的に、物流業務は入庫→検品→保管→注文発生→ピッキング→梱包→発送の流れで行います。
追加の作業として、事業者ごとのオプションや商材に合わせた対応を行っていきます。
倉庫会社によって対応の可否があるため、業務委託したい作業内容を予め精査しておきましょう。

・オプション
納品書の作成、チラシやノベルティの同梱、のしやギフトラッピング、セット商品の詰め合わせ、返品・交換の手配

・商材に合わせた対応
温度管理(常温・冷蔵・冷凍)、賞味期限管理、海外輸入商品の関税対応、アパレル商材の検針、商品のタグ付け

・追加業務
商品撮影(物撮りやモデル撮影)、顧客対応、受注対応

◆倉庫会社選びのポイント

倉庫委託開始後に「希望通りに対応してもらえなかった」とならないように、下記のポイントを押さえることが重要です。

1.利用しているシステムとの連携

倉庫管理システム(WMS:Warehouse Management System)を利用することで、システムの管理画面上からリアルタイムで受注・入庫・保管・出荷状況を把握できます。
WMSとは、倉庫内の在庫情報を一元管理するシステムのことです。
商品にバーコードや番号を振り分け、ハンディターミナルのような読み取り機器を活用して情報を管理します。
物流業務委託の場合、ECサイトで利用しているカートシステムや受注委管理システムの情報をWMSに連携させる必要があります。
注文情報の連携方法は、システムで自動連携させる方法やExcelやCSVデータをインポートさせる方法があります。
自社で使用しているシステムとの連携実績があれば、他社事例を参考にスムーズに運用を開始できます。
倉庫会社の検討段階で、事前に確認しておくことをおすすめします。

2.注文ごとの個別対応

チラシやノベルティの同梱、のしやギフトラッピング、領収書発行の対応など、どこまで対応可能か確認しておきましょう。
ガラスや壊れやすい商品であれば、梱包材の種類や梱包方法も事前に打ち合わせが必要です。
倉庫見学や事業者ごとの導入事例を参考に、実際の倉庫の運用状況も把握し安心して業務委託できる倉庫を選定していきます。

3.スピード感

仕入れた商品をできるだけ早く販売開始、出荷開始したいですよね。
倉庫入庫から商品発送までのリードタイムの短さも重要なポイントのひとつです。
また、平日のみの稼働の業者が多いため、繁忙期や特定の期間のみ土日の稼働が可能かも確認しておきましょう。

4.倉庫の立地

倉庫の立地は、配送スピードや作業効率に関わってきます。
立地が悪いと、商品の入庫や発送が遅くなり、ECサイトの売上に大きな影響を及ぼします。
スムーズな配送を行うために、交通の便が良い道路や高速道路が近い倉庫を探しましょう。
立地条件が悪いと料金が安くコストを抑えれる倉庫もありますが、
天候不良や交通状況によって配送遅延が起こりやすい立地の倉庫は避け、交通アクセスの良いエリアの倉庫をチェックしましょう。

5.コストバランス

他の事業者と倉庫を共同利用するため、宅配料や資材のの安さも魅力のひとつです。
保管や入庫にかかる費用は、かご台車数、パレット数、割り当て棚数など、複数の料金体系があります。
自社商品がどのように入庫され、どのように検品して欲しいのか、決めておきましょう。
1商品ごとの検品が必要なのか、色、サイズ、数量の確認が必要なのか、具体的な作業内容を事前に伝えた上で見積りを依頼しましょう。

◆店舗運用に集中するためには委託の検討も重要

今回は、倉庫会社選びのポイントについてご紹介しました。
EC市場の拡大に伴って、ECサイトごとの競争は年々難しくなっています。
販売量や商品数が増加してきたら、商品規格や販売促進の施策、運用に注力するために倉庫業務の委託も検討してみましょう。

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