楽天市場の店舗運用で施策を立案する場合、楽天市場ユーザーが「どのような基準で商品を選んでいるか」という点を意識することが大切です。
顧客目線で楽天市場のTOPページを確認し、「自分ならどのように商品を探し、どのように購入するか」を考えることで、店舗運用のヒントを得られます。

楽天市場内での商品検索方法はユーザーによって異なり、

・検索窓に商品名やキーワードを入れて検索する
・特集ページや楽天スーパーDEALのページから目を通す
・ランキングから話題(人気)の商品を探す

など、様々な方法があります。
キャンペーン対応や商品名・キーワードのメンテナンスを行っている店舗は多いと思いますが、アクセス人数アップを狙うならランキングからの集客についても考えていく必要があります。

そこで今回は、ランキングで戦略的に上位を獲得するための「予約販売の活用方法」についてご説明します。

楽天市場で狙うべきランキング

楽天市場には5つの総合ランキングがあります。

・ジャンル別ランキング
・期間別ランキング
・性別ランキング
・その他のランキング
・人気キーワードランキング

楽天市場のランキングは、ジャンルごとに期間別・性別のランキングを確認できるようになっています。
期間別のランキングには下記の4種類があります。

・リアルタイムランキング
・デイリーランキング
・週間ランキング
・月間ランキング

ジャンルごとのランキング画面を開くと、デフォルトで表示されるのは「リアルタイムランキング」です。
楽天市場で店舗運用を行ううえで、最も1位を狙いやすいのがこのリアルタイムランキングです。

しかしリアルタイムランキングは順位の入れ替わりが激しく、アクセス人数アップの効果も一時的なものとなります。
そのため、戦略的にランクインを狙うのであればリアルタイムランキングよりもデイリーランキングの方が有効です。

リアルタイムランキングで長く1位を取り続ければ、おのずとデイリーランキングでも入賞するようになりますが、常に上位をキープし続けるのは容易ではありません。
そこで役立つのが、楽天市場の「予約販売機能」です。

楽天市場の「予約販売機能」とは?

楽天市場の「予約販売」とは、発売日前であっても注文を受け付けることができる機能のことです。
注文が入った段階で売上が確定するわけではなく、発売のタイミングまで注文を溜めておくことができます。

予約販売では、“発売のタイミング”で予約を受け付けたすべての注文が確定することになります。

楽天市場のデイリーランキングは、前日の注文確定数をもとに集計しています。
注文日ベースではなく「注文を確定した日」で計測されるため、予約分はすべて発売のタイミングでカウントされることになります。

予約販売機能を上手く活用することで売上を集中させれば、ランキング1位を狙うことができるのです。

楽天市場RMSで予約販売商品を登録する方法

まずは通常商品と同様にRMSから商品情報を入力し、注文ボタンの項目で「予約ボタンを付ける」を選択します。
発売日の欄には、ランキングに掲載したい日付を入力してください。

また、販売期間(販売開始日時・販売終了日時)もあわせて設定します。
予約販売を行う場合、販売期間=予約受付期間となります。
 


 

予約商品の場合は、お届け準備期間も設定が必要です。

楽天市場のランキングは前日の注文確定数を基に集計しているため、発売日(ランキングに掲載したい日)の前日に注文を確定する必要があります。
ランキング入賞を目的として予約販売を行う場合は、お届け準備期間は【1日】で設定するようにしてください。

※お届け準備期間を「1日」で設定すると、発送準備(梱包や配送にかかる時間)が1日しかないということになりますので注意が必要です。
 


 

予約販売を行う場合、納期情報の設定も必要です。
「発売日に商品を発送」という納期情報を設定し、これを「在庫あり時の納期」設定箇所で選択します。

さらに、発売日に商品を“お届け”するのではなく、発売日に“発送する”という点について、ユーザーに誤解を与えないよう商品詳細にも記載をしておくことをおすすめします。
 


 

このように設定することで、意図的に特定の日の売上を上げることが可能です。

ただ、楽天市場の大型イベント開催時は他店も様々な売上アップ施策を講じてきますので、ランキングで1位を獲得するのは難しくなります。
予約販売機能によってランキング入賞を狙う場合、楽天スーパーSALEやお買い物マラソンなどのイベント期間中は避けるようにしてください。

また、発売日を迎えたら速やかに通常販売設定に切り替える必要があります。
対応漏れのないようにスケジュールを設定しておくことが重要です。

ランキング受賞コンテンツで転換率アップ

楽天市場のランキングで上位にランクインした場合、アクセス人数だけでなく転換率アップにもつなげることができます。

ランキングを受賞したら、日付・ジャンルが分かるような状態で、必ずランキング画面のキャプチャを保存しておきます。
そしてこの画像を利用して、商品ページなどに「楽天市場デイリーランキング1位受賞」というコンテンツを追加するようにしてください。

このコンテンツを設置することで、ユーザーに「ランキングで1位を取った実績のある商品」だということが伝わります。
安心感・信頼感を与えることができ、転換率アップを期待できます。

まとめ

楽天市場の予約販売機能を上手く利用すれば、戦略的にランキングの上位に表示させることが可能となります。
ランキングで1位を獲得すれば、アクセス人数アップだけでなく、商品の信頼度が高まり転換率アップにつなげることもできます。

特に新商品においては、予約販売機能を活用することをおすすめします。

新商品は売上実績がないため、楽天市場内でのSEO的にも上位に表示されにくい商品です。
RPP広告などで表示機会を増やすという以外にも、予約販売によって戦略的に売上をつくりだし、楽天市場内での評価を上げていきましょう。

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